見えない季節だからこそケア!乾燥を防いでかかと美人になる方法

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空気が乾燥する秋から冬は、肌も乾燥しやすくなっています。顔のお手入れは念入りに行う方も多いと思いますが、例えば体の中でも特に乾燥しやすい足裏のかかと。見えないからと油断して、お手入れがおろそかになっていませんか?
普段は見えない部分のスキンケアにも余念がないのが女子力の高い女性です。今回は乾燥を防ぎ、冬でもしっとりと潤いのあるかかとを保つ角質ケアについてお伝えします。

乾燥がひどくなって起こるかかとの状態・症状

かかとの乾燥がひどくなると、見た目に美しくないだけでなく、皮膚の健康面でもあまり良い状態とは言えません。特にこれからの時期、肌は乾燥しやすい状態にあるので、以下のような症状があらわれたら注意が必要です。

  • 皮膚の透明感がなくなり黒ずむ
  • 皮膚が厚く硬くなる
  • 皮膚がカサつく、ガサガサしてささくれ立つ
  • 皮膚表面が白い粉をふく
  • 皮膚に亀裂ができる、ひび割れる
  • 痛みがある、出血する

かかとが乾燥する理由

かかとが乾燥しやすいのは、様々な要因が重なるからです。乾燥の要因が多くなることでかかとの乾燥は悪化していきます。

皮脂腺が少ない

通常、肌の表面は皮脂膜で覆われ、水分の蒸発を防ぐ保湿機能を果たしています。けれども足裏のかかとは皮脂腺が少なく皮脂の分泌量も少ないため、皮脂膜が薄い状態。そのため、肌内部の水分が蒸発しやすく、他の肌よりも乾燥しやすい傾向にあります。

かかとの角化症(角質肥厚)

角化症はかかとに起きやすい肌トラブルのひとつ。日常生活の中で常に身体を支えるかかとは、立って歩くだけでも刺激を受けています。外的刺激によって肌の角質層がダメージを受けると、肌の内部を保護するための防御機能として、かかとの皮膚(角質)が厚く硬くなっていきます。その結果、かかとの皮膚は角質層内のセラミドや保湿成分が不足し、細胞に水分が行き渡らず、乾燥して荒れてしまいます。

【角化症を招く外的刺激】

  • 靴を履くことで擦れたり圧迫されることで、足裏やかかとは外的刺激を受けます。特に、形やサイズが自分の足に合っていない靴は大きな負担となります。また、ヒールの高い靴も刺激となる一因です。
  • 正しい姿勢や歩き方をキープせず、歪んだ姿勢や癖のある歩き方をすることでも体のバランスが崩れ、足の一部に大きな負担がかかりやすくなります。
  • 家の中では裸足で過ごす、という方も、かかとの皮膚に直接刺激がいくため、かかとの角質が硬く厚くなりやすいでしょう。

ターンオーバーの乱れ

加齢や疲れ、ストレス、体や足の冷えによる血行不良などは、ターンオーバーが乱れる原因。ターンオーバーが乱れると古い角質が自然にはがれ落ちなくなり、角化症を招く要因になります。

湿度の低い生活環境

秋や冬など空気の乾燥する時期や、エアコンの効いた室内環境は、肌の乾燥を招く大きな要因。1日中、空気が乾燥した環境で過ごしていると、顔だけでなく全身の水分が奪われ、乾燥を悪化させることに。顔や首といった露出していてデリケートな部分だけでなく、足の皮膚にとっても悪影響を及ぼします。

かかと水虫(角質増殖型水虫)

乾燥と似たような症状の皮膚病にかかと水虫があります。かかと水虫はかゆみがないことがほとんどで、乾燥肌との見分けが難しいため、皮膚科での診断が必要になります。他人に感染させてしまう可能性があるので気になる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。治療は一般的に内服薬と塗り薬の併用となり、軽度の場合は1~2ヶ月、重度の場合は3~4ヶ月で治ります。

【かかと水虫の主な症状】

  • 冬以外の時期に角質が厚く硬くなる
  • 白い粉をふいたような状態になる
  • こするとボロボロと皮がめくれる
  • かかと以外の足裏や指にかゆみや水虫がある
  • かかと以外に乾いた水疱のようなものができ、皮がむける
  • 一年中粉をふくほどかかとの皮膚がガサガサしている
  • 一緒に暮らしている人の中に水虫の人がいる
  • 足の臭いがきつい
  • あかぎれのようにひび割れ、痛みや出血がある

かかとを乾燥から守るには

乾燥したかかとは見た目に美しくないばかりでなく、がさがさした皮膚でストッキングやタイツ、靴下などを傷めてしまったり、ひどくなると出血したり、痛みをともなう傷となってしまいます。乾燥したかかとは日々のスキンケアでしっとり肌へと改善することが可能なので、乾燥が本格化する前からケアを始めるのが理想です。

しっかりと保湿する

肌の乾燥には何よりもまず保湿が大切。それはかかとも同じです。かかとは乾燥しやすい部分なので、こまめに根気良く保湿することを心がけましょう。とくにお風呂上がりは乾燥しやすいので、時間を空けずに保湿をしましょう。
かかとのスキンケアにはクリームを使い、お風呂上がりや寝る前によく塗りこみます。かさつく程度であればお手持ちのボディクリームやハンドクリームでOK。乾燥がひどいときは、保湿効果の高いクリームを使用するか、パックして保湿効果を高めましょう。また、保湿後に靴下をはくことでも保湿成分が肌に浸透しやすくなり、より高い保湿効果が期待できます。そのまま就寝すれば、眠っている間に楽に効率よくかかとの保湿ができますよ。

【かかとの乾燥対策に効果的な化粧品とグッズ】

  • フットケアクリーム…市販のフットケア専用クリームはケアに必要な成分が含まれ、保湿力も高め。どんなクリームを選んでいいかわからないという方におすすめです。
  • セラミド配合のクリーム…角質層に潤いを与えるセラミド配合のクリーム。角質層に不足しているセラミドを外から補うことで、皮膚の保湿機能を保ちます。
  • 尿素配合のクリーム…尿素は保湿性が高く、タンパク質を分解する性質のある成分のため、角質ケアにピッタリです。ドラッグストアなどで薬剤師さんなどに相談し、かかとの状態に合った尿素配合クリームを探してみましょう。注意点は、正常な皮膚には使いすぎないようにすること。乾燥が改善されてきたら別のクリームに変えましょう。
  • シアバター…肌にとてもなじみやすく、長時間保湿効果が持続するボディバター。抗酸化作用があり、乾燥からしっかりと肌を守ってくれます。両手で充分に温め、薄く伸ばして使いましょう。
  • ヴァセリン…全身に使うことができる保湿力が高い天然のミネラルオイル。コスパが良く、かかとの乾燥がひどい敏感肌の方におすすめです。
  • ナイトケア用の靴下…ドラッグストアなどで売っているナイトケア用の靴下には、靴下自体に保湿効果のある製品も。クリームと併用するとさらに保湿効果が高くなります。

【かかとパックの方法】

  • 化粧水パック…キッチンペーパーやコットンなどに化粧水をたっぷり浸し、かかとをパックします。5~10分経ったらパックをはずし、クリームを塗り保湿成分を閉じ込めましょう。
  • ラップパック…クリームで保湿後、かかとにラップを巻いてパックすることでクリームの保湿効果を高めます。長時間のラップパックはかゆみやかぶれの原因になる場合もあるので、5分前後を目安に行いましょう。

角質ケア

保湿で乾燥が改善されないときは、念入りな足洗いでかかとの角質ケアを行いましょう。お風呂などで足裏の皮膚(角質)を柔らかくし、円を描くように足を洗って、かかとにたまって厚くなった角質を落としてクリームなど保湿成分の浸透を良くします。力を入れすぎると皮膚を傷つけたり、かかとを守るために必要な角質まで削ってしまうので、優しくケアすることを心がけてください。専用のスクラブ剤などを使っても良いでしょう。
また、角質ケア後は古い角質が落ち、新しい柔らかな皮膚が露出している状態なので、いつも以上の保湿ケアを忘れないようにしてください。

角質除去

日々の角質ケアだけでは効果が得られない厚い角質には、本格的な角質除去を行います。
薬液に足を浸けて行うピーリングは手軽にでき、足の裏の皮が全部きれいに剥けるので効果も高く人気の角質ケアですが、効果が出るまでに時間がかかったり、剥けていく過程の足の状態が汚いなどのデメリットもあります。また、肌の弱い人はかぶれてしまうこともあるので注意が必要です。

軽石や金属のやすりで角質を削る方法は一般的に広く行われていますが、強くこすると角質を落としすぎたり、良質な角質を傷つけ内出血を起こしたり、かかとを刺激することで角化症を引き起こしやすくなるので、こちらも気をつけて行いましょう。

また、角質は肌を守る大切なバリア機能も果たしているので、頻繁な角質除去は皮膚を傷める原因にもなります。角質肥厚がひどいときのみ行うと良いでしょう。 

 

血行を良くする

体や足の冷えがかかとの乾燥を促している場合もあります。血行が悪くなると、皮膚に必要な栄養分が行き渡らず皮膚がかさついたり、老廃物が溜まりやすくなります。足が冷えるなと思ったらこまめに体を動かしたり足のストレッチを行って、血流を滞らせないようにしましょう。保湿クリームを塗るときに一緒にマッサージするのもおすすめです。

おわりに

かかとの乾燥には日々の保湿が何よりも大切。毎日のひと手間が乾燥とは無縁のしっとりと潤いのあるかかとを保つ秘訣です。乾燥のひどくなる冬本番に困ることのないよう、顔のスキンケアと一緒に今から足裏のかかとも意識してケアしていきましょう。

 

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